葛飾区ではじめてのスイス漆喰

2009.08.31   カテゴリー:左官事例, 漆喰

もうすぐ9月になりますね。 仕事をしていても最近はシャツが汗で びっしゃり なんてことがなくなってきました。 いい季節になってきました。 仕事の秋です。 がんばりどきですね。

先日、家族で海に行ってきました。(千葉の御宿です。)時期的にクラゲが心配でしたが大丈夫でした。 またお盆過ぎということもあってか浜辺も人が少なく、子供連れでも安心して海を楽しむことができました。 子供達ものびのびと遊べて楽しそうでした。 いい思い出です。

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私は夏になると毎年、汗疹に悩まされます。 汗をかきながらほこりっぽい場所で仕事なんてしたら一発です。 でも海に入るとすぐに治ります。 皮膚科の薬よりよっぽど早く治りますね。汗疹の出る前に海水に浸れば予防にもなちゃいます。 その年は汗疹に悩まされなくてすむわけです。 この方法は海がある田舎町では汗疹を治す治療法としてよく使われているみたいです。 これは海水の持つ殺菌作用と海水のミネラルバランスと人間の体液である血清のミネラルバランスがほぼ同じなため、(胎児の羊水のミネラルバランスも海水とほぼ同じらしいです。)海に入ると人間の持つ自然治癒力がアップするという海の神秘的なパワーを利用した治療法ですね。 まさに母なる海。  自然の力にはいつも驚かされます。
?漆喰も、もともとは海の生き物(サンゴやプランクトン)が長い時間をかけて堆積して出来た物。漆喰塗りの部屋は海の中に近い状態となり人間にとって良い影響をおよぼしているのかもしれません。 漆喰の部屋って心地良いですよ。

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さて本題に入ります。カルクウォールの仕事を始めてもう何年か経ち、おかげさま多数施工して参りましたが、地元葛飾では今まで一件も施工したことがなく、今回が記念すべき 「葛飾、初カルク」 となりました。そこで今日のブログはその様子を載せたいと思います。

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現場は高層階。 素晴らしい眺めです。 住んでみたくなります。

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?お客様も5歳のお子さんと一緒にクロスをはがす作業を手伝ってくれました。

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? こちらは、トイレのスイス漆喰仕上げ作業中。 お客様の要望に合わせて壁に模様を付けます。

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壁の一部分に記念の左官DIY。 ?どんな仕上がりになるのかな??

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あくの出てしまったところはファルベで補修します。

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巾木や器具を取りつけます。

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完成。

五歳の女の子がかわいらしい壁画を描いてくれました。 これってどんな立派な壁画にも勝る、家族の大切な宝ものですよね。 愛がこもってます。 住まいも大切な家族の一員。 お住まいになる方がこんなふうに愛情を込め家ずくりに携わることは、家にとって良いことなのではではないでしょうか。

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只今 「左官修行中!」 (3)

2009.08.28   カテゴリー:八幡の職人

こんにちは。 斎藤です。
今回はいよいよ日本が世界に誇る左官造形 『土佐漆喰視察記』 を書きます。

土佐の高知はテレビマン時代、よさこい祭り取材や、四国八十八ヵ所お遍路番組などで7年ほど前に数回訪れた経験があります。
当時お世話になった地元高地で映像制作技術会社を営む社長の伊藤さんが、

今回空港の送り迎えから、土佐漆喰の建築群がある場所までのドライブを一手に引き受けてくださったおかげで完璧な視察ができました。

土佐漆喰のルーツは諸説あり、江戸時代からあったというものから、明治時代から発展したというものもあり謎に包まれていますが、

最大の特徴は日本の他の土地で使われている漆喰が海藻精製した ツノマタ糊 を使用するのに対し、

土佐漆喰は発酵腐敗した わらスサ を石灰に混ぜた壁塗り材料であるところ。

毎年激しい台風に見舞われる高知県には、その激しい自然に対抗するべく頑丈な家構えをしてきました。

さらに元禄時代に発生した大火による被害を受けたことにより、土佐藩は燃えにくい家や土蔵の建築を奨励したことで発達したということです。

南国市野市町

まず最初に訪ねたのは車で高知市内から30分ほど走った南国市のいち町の集落。

国道の周辺に今風の新築住宅に混じって、突然ポツポツと現れる水切り瓦の民家。
これが噂に聞く 「みずきりがわらか??」 と関心。 例えて、瓦のサンドイッチ状態。
激しすぎる・・・。 いったい誰がなぜ????こんな形を考え作ったの?
きれいに手入れしてある表道りから、少し入った田んぼから眺めるとまた別の風情。
うち崩れつつもある壁も自然に溶け込んで郷愁をさそう。

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  • 香南市夜須朝
    さらに車で30分ほど走った香南市赤岡町でふらり立ち寄った古道具屋。 店先に並んでいたデッドストックの焼印が目に入り、探し求めていた「斎」の字を2500円でゲット! お店のご主人と話しているうちに 「東京の左官屋さんがわざわざ土佐漆喰を見に来てたのなら、とっておきの建築を教えてあげましょう!」 と案内してくれたのがここ。 ガードレールもない山道を延々に走って辿り着いたのが、夜須町にある、人口10数人の羽尾の里。昔小学校だった場所が今はログハウスの宿泊施設となっている。 そこで昼食をいただき、女将さんに案内していただいたのが、古道具屋のご主人に 『土佐中回っても、ここの漆喰彫刻に勝る物は見つからないはず!』 と言わしめた物件。
    確かに普通の民家にこれだけ立派な龍の彫刻は不思議であり、こんな山奥で何日もかけ仕事をした名もなき職人がいたいうことが素晴らしい。 おそらく75年は経つといわれる壁はいまだに鏡のように輝き、龍の彫刻はつい最近作られたようにいきいきしている。   何年経ってもカビが生えず、年月を経てさらに白さを増すという 「土佐漆喰材料」 の神秘に触れた気がしました。

ちなみに、今回は特別に許可を得て撮影させていただいております。

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次回は、土佐漆喰と言えばここ! 室戸市吉良川町の白壁と水切り瓦の町を紹介します。

タケモルピンネット工法

2009.08.22   カテゴリー:左官工事, 左官工法

「1の書簡」ひさしぶりの更新です。 皆さん、お盆休みはいかがお過ごしだったのでしょうか? 世間では、お盆休みが終わって、今週から仕事に復帰という方がほとんどなんでしょうかね。 長い休みの後は通常の生活リズムに合わせるのが大変ですよね。 こう毎日暑いとなおさらではないでしょうか。

八幡工業も 「お盆休み」 といきたいところでしたが、仕事の毎日でした。 いやいや、今のご時世、そうは言ってられません。仕事ができることに幸せを感じなくてはいけない時期なんです。 ですから 『「お盆休み」といきたいところ』ではなく、『「お盆休み」にならなくてすんだ。よかった、。よかった。』 としないといけませんね。(笑)  仕事の内容としましては、小学校や中学校の外壁改修工事です。その工事内で弊社は 「タケモルピンネット工法」 という作業をしました。 学校ということで夏休み期間中に工事をするのですが、今年の夏は実に5つの学校の工事に、この「タケモルピンネット工法」でおかげさまで携わることができました。 ありがたいことです。  ということで今回はその作業風景を載せたいと思います。

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学校の工事でしたのでどの現場にもアサガオがありました。 子供のころアサガオの観察や、花の色水で遊んだことを思い出します。 なんだか癒されませんか?

本題に入ります。 まずは工法の説明です。 タケモルピンネット工法とは外壁モルタル層のひび割れや浮いた部分を接着させるのではなく、壁全面を対象に1?当たり4か所20?角程度にモルタル面を露出させ、そこにT字型ピンををピンニングした後、前面にSBR系ポリマーセメントモルタル(タケモルTM?100)を塗りつけ、併せてガラス繊維製ネット(JUネット)の伏せ込み、平滑に仕上げる工法です。
この工法により旧モルタル層を板状化し、モルタルの落下防止、びび割れを防ぐことが可能です。  詳しくはこちら http://www.japina.com

それでは施工中写真をどうぞ。

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こちらは葛飾区の学校。 庇部分の修復工事が主でした。

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庇の欠損部分の修復作業中。 ガッサリと崩れている部分が何か所もありました。

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色の濃い部分が今回の工事で修復した部分です。 つまりは、これだけのコンクリートが児童にぶつかる危険性があったということ。 恐ろしいことです。

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修復作業の後、庇全体にタケモルを塗り、ネットでくるむように伏せ込んで仕上げとします。 これでコンクリートの破片が児童にぶつかる心配はなくなりましたね。 子供たちの命を守る大切な作業。

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この学校は今回で2度目の改修工事になるのでしょうか。 前回の工事は予算や工期の関係上のからか、浮いているコンクリートを撤去しただけで仕上げの塗装をかけてしまったようです。(こんなのがあちこちにありました。) ずいぶんとズサンな工事です。 柱の角なんてひどく欠けていますね。 古くからの日本人の美意識は当時どこかにいってしまっていたのですかね?  恥ずかしい仕事ぶりです。 このような個所も今回の工事で修復。 この学校本来の姿を取り戻したわけですね。

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こちらは港区の学校。

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おっ!やってます。やってます。 タケモルピンネット工法。

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職人が大勢いるときはタケモルを練るのも大忙し。 迅速な作業が求められます。この作業は見習いさんがすることが多いですね。 左官の下積みは辛いですよ。(笑)

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ネットを一定の長さで切った物を束ねています。 こうすることによって壁や柱などにネットを張る作業がスムーズなるんです。 まさに左官は 「チームワーク。」

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幸せのひととき。 お昼ご飯。 皆さん暑い中、御苦労さまでした。 早く仕事のしやすい季節が来るといいですね。

弊社はここ数年間、この時期になると学校でのタケモルピンネット工法の仕事をさせてい頂いています。 もはや夏の風物詩って感じです。 しかし夏の学校だけではなく、四季を問わずいろいろな建物にネットを張ってきました。目白不動というお寺さんにも漆喰仕上げの下地としてこの工法を使用しました。 ジョリパット仕上げの下地として『サイディング』の上に使用したこともあります。 この建物は4年たった今でもひび割れはでていません。すべての建物がひび割れしないと言い切れませんが、この工法を使用することにより発生しにくくなることは確かです。
弊社はタケモルピンネット工法などのノンクラック工法の素晴らしさをよく理解しています。 それ故にカルクウォールなどの仕上げ材のモルタル下地には、新築、ルフォームに関わらずにネットを伏せ込むことをお客様にはお勧めしています。 安全で耐久性のある家作りには欠かせない工法なのだと思っています。

 只今 「左官修行中!」 (2)

2009.08.19   カテゴリー:八幡の職人

研修中の斎藤です。

前回、私が左官職人になろうとしたきっかけとして、

「『水と土』の奥の深い世界」の魅力にとりつかれてしまったということを書きましたが、

先日、以前からとても気になっていた日本が世界に誇る左官造形の結晶 『土佐漆喰』 をこの目で見てきました。

えっ? 入社していきなり「週末3日間、お休みさせてください!」とはなにごとか。

仕事は忙しそうだし、研修中に生意気だとは思いましたが、社長に思い切ってお願いしたところ、

あっさり了承してくださいました。

そのかわり 「会社にプラスになるように!」 とのことでした。

というわけで、この場をお借りして 『土佐漆喰視察記』 を書かせていただきます。

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その前に、 実は今回、高松市美術館で開催されている友人の美術家・大岩オスカールさんの

個展初日の記録撮影をするのがひとつめの目的。
現在ニューヨークにわたって世界的に活躍するオスカールさんとは、

彼が生まれ故郷ブラジルから日本に来た10数年来の付き合い。
飲み仲間から発展して、いつのまにか彼の記録映画を監督することになり、

昨年、東京都現代美術館、福島県立美術館で開催されたオスカールさんの個展では

彼の絵画作品とともに、完成した映像を上映させていただく名誉を得ました。

縦2メートル、横5メートルの巨大な油絵をつぎつぎと描きだす彼、ある意味「職人」です。

作品一つで美術館のひとつの部屋の壁がうまってしまう迫力には息をのみます。

そんなオスカールさんの仕事に向かう姿勢、考え方にはいつも勇気付けられます。

四国で1年ぶりに再開した彼に私が 「左官職人になる!」 と話したところ

「大変だけどがんばってください」とエールをいただきました。

それもそのはずオスカールさんはもともと建築家をめざし勉強した経験があるので、

建築仕上げの大切さ、面白さが良くわかっているのです。

展覧会の撮影は無事終了して、翌日高知に出発。
いよいよ 『土佐漆喰』 の建築をこの目で見られる!

ちょっと長くなりましたので続きは次回にします。

* 写真はオスカールさんの個展ポスターです。

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ひさびさのリシン掻き落とし。

2009.08.10   カテゴリー:左官事例, 左官工法

江戸川区花火大会の写真です。

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夏はやっぱり 花火 ですかね。 土手に寝転んでビールを飲みながらゆっくりと花火観賞。 贅沢です。

夜空に打ち上がる花火は色や形が様々でとてもきれいですが、花火は『音』もいいですよね。心臓に響くような迫力のあるあの音を聞いていると過去のいろいろな夏を思い出します。(笑) 夏を感じさせる音ですよね。

さて今日は左官事例でも紹介させて頂いています、 リシンかき落とし現場の作業の様子を載せたいと思います。

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下地は富士川建材のラスモルⅡノンクラック通気工法。 外壁材と断熱材の中間に通気層を設けることにより、室内湿気を常時放出し、腐食や錆びから建物を守り、建物の耐久性を大きく向上させる工法です。

上の写真は通気ラス。 これを胴縁と補助同縁の上に貼っていきます。

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次にラスが隠れるぐらいに一度目のラスモル?を塗ります。 網コスリともいいますね。

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乾燥後二度目のラスモル?を塗ります。

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今度はラスモルⅡを乾燥させず、やわらかいうちに隙間なくファイバーネットを入れ、伏せ込んでいきます。 このネットがクラックを防止してくれるんです。

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乾き加減を見ながら壁を平滑にしていきます。 これで下地が完成です。

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下地の乾燥後はいよいよ仕上げ塗りです。  なんだかすごく塗りずらそう。(笑)

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乾燥の塩梅を見て専用工具でかき落としていきます。 ちょうど良い時期を的確にとらえるのが仕上げ成功のポイントです。 時間との勝負!!

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出隅部分はかき落とさずに一定の幅でまっすぐ残していきます。(輪郭取り) これで仕上がりの良し悪しが決まってくる大切な作業です。

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きれいに輪郭が取れました。

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お客様とも(写真右)記念撮影。 とっても人当たりの良い方でした。 ご協力ありがとうございました。

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完成

日本古来の左官伝統工法である 「リシンかき落とし仕上げ」 の特長は、仕上げ材の厚みがあるため、色もちが良く、年数が経つほど落ち着いた色合いになり日本家屋独特の風格のある建物になっていきます。 また、静電気の起きやすい樹脂を仕上げ材に混ぜ合わせていないため、雨水で汚れ、ほこり等が流れ落ち、雨に濡れても防水性がありながら通気性が良いため乾きが早くカビ等も発生しません。 素晴らしいと思いませんか? 先人達はどのようなものを使用すれば長持ちする住みよい家ができるかよく研究し、分かっていたんですね。  工期短縮やコスト削減ばかりを考えてこのような素晴らしい日本の建築文化を無くしてはいけませんね。  ひさびさのかき落とし仕上げ。 やりがいがありました。 楽しかった~。

Data

件名: 用途:
区分: エリア:
業務範囲:

只今 「左官修行中!」 

2009.08.07   カテゴリー:八幡の職人

はじめまして。  6月末から八幡工業に ニューフェイス!? として参加している斎藤です。

よろしくお願いします。

私、研修期間中の身ということでホームページの集合写真には写っていませんので、

簡単に自己紹介をさせていただきます。

信州長野市出身、現在44歳。

前職は、テレビのディレクターを中心に映像ビジネスに20数年携わってきました。
今年冬、 思うところあって心機一転、以前から関心があった「職人」の世界に飛び込むべく、

東京都城東職業能力開発センター足立校に入りました。

寒風吹きさらす半分野外の実習場で、 半年間タイルを張リやブロック積み、

ひたすら壁に向かってモルタルや漆喰を塗ったことは今では懐かしい思い出です。

「何で左官屋になりたいの?」 とよく聞かれますが、 まず 「ものづくりが好き」 だったこと。

そして 「『水と土』の奥深い世界」の魅力にとりつかれてしまったこと。

昔から変わらぬ 鏝と腕 だけで作りだされるさまざまな壁の表情、

材料の使い方によってひろがる 造形美 には、アーティスティックな可能性さえ感じます。

さて、八幡工業の職人さんは20人、若手とベテランの方とちょうど半々。

左官はもとより、ブロック・タイル・防水・塗装・・・と経験豊富な専門職の方たちが大勢いるので、いろいろな知識と技を得ることができそうです。

皆さんいい人たちで新人の私にもよくしてくれます。

とはいえ現場では厳しく毎日叱られてばかりいます・・・。

まずは、一日もはやく皆さんのお役に立てるようにがんばっていきたいと思います。

それと、これは仕事ではないのですが、 現在、 ミヤビ工芸の大久保先生のもと、 鏝絵の勉強中です。

只今、龍の鏝絵彫刻を作成中です。  後々ブログでも作品を発表したいと思っています。

写真は卒業制作で仲間4人で塗った土佐漆喰の大壁作品です。

というわけで、ごあいさつでした。
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