2009.08.10 左官事例

ひさびさのリシン掻き落とし。

江戸川区花火大会の写真です。

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夏はやっぱり 花火 ですかね。 土手に寝転んでビールを飲みながらゆっくりと花火観賞。 贅沢です。

夜空に打ち上がる花火は色や形が様々でとてもきれいですが、花火は『音』もいいですよね。心臓に響くような迫力のあるあの音を聞いていると過去のいろいろな夏を思い出します。(笑) 夏を感じさせる音ですよね。

さて今日は左官事例でも紹介させて頂いています、 リシンかき落とし現場の作業の様子を載せたいと思います。

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下地は富士川建材のラスモルⅡノンクラック通気工法。 外壁材と断熱材の中間に通気層を設けることにより、室内湿気を常時放出し、腐食や錆びから建物を守り、建物の耐久性を大きく向上させる工法です。

上の写真は通気ラス。 これを胴縁と補助同縁の上に貼っていきます。

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次にラスが隠れるぐらいに一度目のラスモル?を塗ります。 網コスリともいいますね。

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乾燥後二度目のラスモル?を塗ります。

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今度はラスモルⅡを乾燥させず、やわらかいうちに隙間なくファイバーネットを入れ、伏せ込んでいきます。 このネットがクラックを防止してくれるんです。

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乾き加減を見ながら壁を平滑にしていきます。 これで下地が完成です。

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下地の乾燥後はいよいよ仕上げ塗りです。  なんだかすごく塗りずらそう。(笑)

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乾燥の塩梅を見て専用工具でかき落としていきます。 ちょうど良い時期を的確にとらえるのが仕上げ成功のポイントです。 時間との勝負!!

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出隅部分はかき落とさずに一定の幅でまっすぐ残していきます。(輪郭取り) これで仕上がりの良し悪しが決まってくる大切な作業です。

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きれいに輪郭が取れました。

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お客様とも(写真右)記念撮影。 とっても人当たりの良い方でした。 ご協力ありがとうございました。

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完成

日本古来の左官伝統工法である 「リシンかき落とし仕上げ」 の特長は、仕上げ材の厚みがあるため、色もちが良く、年数が経つほど落ち着いた色合いになり日本家屋独特の風格のある建物になっていきます。 また、静電気の起きやすい樹脂を仕上げ材に混ぜ合わせていないため、雨水で汚れ、ほこり等が流れ落ち、雨に濡れても防水性がありながら通気性が良いため乾きが早くカビ等も発生しません。 素晴らしいと思いませんか? 先人達はどのようなものを使用すれば長持ちする住みよい家ができるかよく研究し、分かっていたんですね。  工期短縮やコスト削減ばかりを考えてこのような素晴らしい日本の建築文化を無くしてはいけませんね。  ひさびさのかき落とし仕上げ。 やりがいがありました。 楽しかった~。

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