2009.08.22 左官工事

タケモルピンネット工法

「1の書簡」ひさしぶりの更新です。 皆さん、お盆休みはいかがお過ごしだったのでしょうか? 世間では、お盆休みが終わって、今週から仕事に復帰という方がほとんどなんでしょうかね。 長い休みの後は通常の生活リズムに合わせるのが大変ですよね。 こう毎日暑いとなおさらではないでしょうか。

八幡工業も 「お盆休み」 といきたいところでしたが、仕事の毎日でした。 いやいや、今のご時世、そうは言ってられません。仕事ができることに幸せを感じなくてはいけない時期なんです。 ですから 『「お盆休み」といきたいところ』ではなく、『「お盆休み」にならなくてすんだ。よかった、。よかった。』 としないといけませんね。(笑)  仕事の内容としましては、小学校や中学校の外壁改修工事です。その工事内で弊社は 「タケモルピンネット工法」 という作業をしました。 学校ということで夏休み期間中に工事をするのですが、今年の夏は実に5つの学校の工事に、この「タケモルピンネット工法」でおかげさまで携わることができました。 ありがたいことです。  ということで今回はその作業風景を載せたいと思います。

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学校の工事でしたのでどの現場にもアサガオがありました。 子供のころアサガオの観察や、花の色水で遊んだことを思い出します。 なんだか癒されませんか?

本題に入ります。 まずは工法の説明です。 タケモルピンネット工法とは外壁モルタル層のひび割れや浮いた部分を接着させるのではなく、壁全面を対象に1?当たり4か所20?角程度にモルタル面を露出させ、そこにT字型ピンををピンニングした後、前面にSBR系ポリマーセメントモルタル(タケモルTM?100)を塗りつけ、併せてガラス繊維製ネット(JUネット)の伏せ込み、平滑に仕上げる工法です。
この工法により旧モルタル層を板状化し、モルタルの落下防止、びび割れを防ぐことが可能です。  詳しくはこちら http://www.japina.com

それでは施工中写真をどうぞ。

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こちらは葛飾区の学校。 庇部分の修復工事が主でした。

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庇の欠損部分の修復作業中。 ガッサリと崩れている部分が何か所もありました。

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色の濃い部分が今回の工事で修復した部分です。 つまりは、これだけのコンクリートが児童にぶつかる危険性があったということ。 恐ろしいことです。

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修復作業の後、庇全体にタケモルを塗り、ネットでくるむように伏せ込んで仕上げとします。 これでコンクリートの破片が児童にぶつかる心配はなくなりましたね。 子供たちの命を守る大切な作業。

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この学校は今回で2度目の改修工事になるのでしょうか。 前回の工事は予算や工期の関係上のからか、浮いているコンクリートを撤去しただけで仕上げの塗装をかけてしまったようです。(こんなのがあちこちにありました。) ずいぶんとズサンな工事です。 柱の角なんてひどく欠けていますね。 古くからの日本人の美意識は当時どこかにいってしまっていたのですかね?  恥ずかしい仕事ぶりです。 このような個所も今回の工事で修復。 この学校本来の姿を取り戻したわけですね。

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こちらは港区の学校。

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おっ!やってます。やってます。 タケモルピンネット工法。

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職人が大勢いるときはタケモルを練るのも大忙し。 迅速な作業が求められます。この作業は見習いさんがすることが多いですね。 左官の下積みは辛いですよ。(笑)

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ネットを一定の長さで切った物を束ねています。 こうすることによって壁や柱などにネットを張る作業がスムーズなるんです。 まさに左官は 「チームワーク。」

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幸せのひととき。 お昼ご飯。 皆さん暑い中、御苦労さまでした。 早く仕事のしやすい季節が来るといいですね。

弊社はここ数年間、この時期になると学校でのタケモルピンネット工法の仕事をさせてい頂いています。 もはや夏の風物詩って感じです。 しかし夏の学校だけではなく、四季を問わずいろいろな建物にネットを張ってきました。目白不動というお寺さんにも漆喰仕上げの下地としてこの工法を使用しました。 ジョリパット仕上げの下地として『サイディング』の上に使用したこともあります。 この建物は4年たった今でもひび割れはでていません。すべての建物がひび割れしないと言い切れませんが、この工法を使用することにより発生しにくくなることは確かです。
弊社はタケモルピンネット工法などのノンクラック工法の素晴らしさをよく理解しています。 それ故にカルクウォールなどの仕上げ材のモルタル下地には、新築、ルフォームに関わらずにネットを伏せ込むことをお客様にはお勧めしています。 安全で耐久性のある家作りには欠かせない工法なのだと思っています。

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