2009.08.19 八幡の職人

 只今 「左官修行中!」 (2)

研修中の斎藤です。

前回、私が左官職人になろうとしたきっかけとして、

「『水と土』の奥の深い世界」の魅力にとりつかれてしまったということを書きましたが、

先日、以前からとても気になっていた日本が世界に誇る左官造形の結晶 『土佐漆喰』 をこの目で見てきました。

えっ? 入社していきなり「週末3日間、お休みさせてください!」とはなにごとか。

仕事は忙しそうだし、研修中に生意気だとは思いましたが、社長に思い切ってお願いしたところ、

あっさり了承してくださいました。

そのかわり 「会社にプラスになるように!」 とのことでした。

というわけで、この場をお借りして 『土佐漆喰視察記』 を書かせていただきます。

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その前に、 実は今回、高松市美術館で開催されている友人の美術家・大岩オスカールさんの

個展初日の記録撮影をするのがひとつめの目的。
現在ニューヨークにわたって世界的に活躍するオスカールさんとは、

彼が生まれ故郷ブラジルから日本に来た10数年来の付き合い。
飲み仲間から発展して、いつのまにか彼の記録映画を監督することになり、

昨年、東京都現代美術館、福島県立美術館で開催されたオスカールさんの個展では

彼の絵画作品とともに、完成した映像を上映させていただく名誉を得ました。

縦2メートル、横5メートルの巨大な油絵をつぎつぎと描きだす彼、ある意味「職人」です。

作品一つで美術館のひとつの部屋の壁がうまってしまう迫力には息をのみます。

そんなオスカールさんの仕事に向かう姿勢、考え方にはいつも勇気付けられます。

四国で1年ぶりに再開した彼に私が 「左官職人になる!」 と話したところ

「大変だけどがんばってください」とエールをいただきました。

それもそのはずオスカールさんはもともと建築家をめざし勉強した経験があるので、

建築仕上げの大切さ、面白さが良くわかっているのです。

展覧会の撮影は無事終了して、翌日高知に出発。
いよいよ 『土佐漆喰』 の建築をこの目で見られる!

ちょっと長くなりましたので続きは次回にします。

* 写真はオスカールさんの個展ポスターです。

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