行きつけのヘアサロン 内装編

吉彦専務行きつけのヘアサロン、内装編です。
外装編ご覧になられていない方はどうぞこちらから。
https://www.yawata-sakan.com/blog/20272
まずは気になった方もいらしたであろう岩壁からお見せします。

このサロンのアイコンともなっている岩壁はモルタル造形によるもの。
あまりのインパクトに巷の小学生たちには“岩の店”で認識されているとかいないとか。

デザインスケッチ。
待合スペースとカットスペースを隔てるオブジェとして初期の段階からエスキースを重ね、ゴリゴリのダークファンタジーを貫いております。

というのも、オーナーさまは大のビューティ&ビーストやハリーポッターファン。
容赦なく八幡工業お得意のテイストを詰め込むことができました。

迫り出した岩石はいまにも崩れてきそう…!なラインを攻めています。

落石によって開かなくなった扉も留め金具もモルタル造形です。
退廃感を演出するエイジング技法も弊社は得意としております。

燭台置きにはルミエール。
彼ほどこのポジションに相応しいキャラがいるでしょうか。

ポット婦人とチップが立てる場所もつくりました。

ここで作業の流れをお見せます。

現調時。下見はもちろん専務自ら。
下地は石膏ボードです。

ボリュームのある造形はスタイロフォームで軽量化を図ります。
イメージ全体像を描き、岩の大まかな輪郭とポジションを定めていきます。

発泡の粒を練り混ぜたモルタルで肉付けし、

造形用モルタルで細かい成形をしていきます。

擬木の扉も同様の流れで造形して完成です。
(珍しく投稿者が写っています)

裏側のカットスペース。
ラグジュアリーでありながらファンタジー要素も取り入れたインテリア。
それに合わせた土間はエントランスの石張り調と同じMORTEXを採用しました。
こちらは従来通りの施工方法です。
髪の毛を掃き取る際に引っ掛かりのない材料選びが重要となります。

そしてゲストを迎える壁はもう一枚。

受付カウンターのバックを彩るのは、俊昭社長と吉彦専務親子による磨き壁。

材料はデコラ社のイスペーグを採用しました。

二度、三度と塗り重ねていくことで鏝跡が現れ、

奥行きのある鏡面に仕上がります。
このイスペーグは骨材を含まないペーストタイプのため、凹凸はなく光沢感があり、意匠性の高いものになります。

店名のサインを取り付けると忽ちひとつの作品へと着地しました。

以上、専務行きつけのヘアサロンアンソルさんでした。

ヘッドスパ、おすすめです。
