左官について

左官は、土や漆喰といった自然素材で室内環境を整えることができる、日本古来の伝統技術です。
ここでは左官についての八幡の考えや機能性についてご紹介します。

伝統の技法と、
受け継ぐ職人の鍛錬

近年、技術の進歩や機械化のおかげで人の手によって創られるものが少なくなってきました。しかし、建築の世界では人の手でなければできない事がたくさんあります。左官とはまさに職人の手で作り上げる仕事です。左官は伝統ある日本建築の技能の原点であり、世界を見渡しても日本の左官職人の技術は秀でています。
左官材料は特にその仕上げにおいて、他の仕上材に比べて圧倒的な多様性をもっています。“粒の大きさで風合いを変える” “色を加える” “鏝で模様をつける” “研磨する” “掻き落とす” …など、骨材の調合や、適材適所に多彩な仕上げを行う左官職人の技も注目されてきています。
私たち八幡工業は代々受け継がれる左官技術を大切に習得しております。そして、伝統の技法を生かし新しい技術を生み出すことで、新たなる左官の歴史を築くため、日々、精進しております。

自然を感じ、
ぬくもりと暮らす

日本に古くから伝わり、日本文化の一つでもある左官は、「壁に美を求める」ということだと考えます。塗り壁は四季に応じて、さまざまな表情と佇まいをみせてくれます。雨にぬれた壁、木漏れ日のさす壁など「ワビ」「サビ」の世界の大切な風景の一つです。
また、左官とは決まっていない素材だからこそ、自由に成型・加工が出来ます。左官の表現は無限の可能性を秘めているのです。工業製品とは違い、時間と共に変化する素材を扱う仕事だからこその、ひとつひとつ職人の手によって仕上げられる壁の平滑さ、手ざわりの気持ちよさ、デザイン性などさまざまな要素を取り入れて“世界に一枚しかない壁”を作り上げていく。それこそが左官職人の美意識の証しなのです。

室内環境を改善

人間の1日の空気の摂取量は成人で10㎏。
食べ物、水分の摂取量の合計2kgに比べおよそ5倍もあります。
空気の吸収・呼吸とは体調維持、体質改善という重要なメンテナンス行為です。自然素材の塗り壁は、空気中の湿気をコントロールし建物内の空気浄化機能をもっています。つまりビニールクロスを剥がし、木や土、漆喰など自然素材に囲まれて暮らせば、室内環境は改善し、日々安全で快適でいられる良い空気の中で生活することができるのです。人間にとって自然とふれあい共存することが精神的にも肉体的にも良いことなのではないでしょうか。

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