2011.04.30 八幡の職人

This is Sakan

いきなり大仰なタイトルの書き出しですが、

今、たずさわっているプロジェクト

弊社ブログ「1の書簡」でもご紹介していますが、

八幡工業二代目 吉彦専務の自邸がそれ。

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左官屋さんが思い描く理想の住まいとは!

日々さまざまなお客様の新居やリフォーム工事を

担当させていただいていますが、今回は自分が住む家の施工。

これはいわば会社の顔ともなる作品をめざします。

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外装、内装はもちろん「塗り壁」を施し、漆喰をふんだんに用います。

さらにタイル、天然石などの左官材料を使用した

まさに 「これぞ!左官」 という趣向をこらしたしつらえになりそうです。

先週はわたくし斎藤もお手伝いに行きました。

当日はちょうど『洗い出し』の日。

社長もやってきて、技を見せてくれました!

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教科書にも書いていないテクニックを目の当たりで見ることができラッキー!!!

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わたしも3年左官屋さんにいますが、なかなか本格的な『洗い出し』の現場に

立ち会えるチャンスはないので非常に勉強になりました。

使用材料は焼石灰、セメント、子砂利だけ。

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隣では、二代目が ほたて貝の造形洗い出し。

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この家の象徴的なデザインポイントとなることでしょう。

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そうこうしている間に、みるみる内に大きな天然御影石と見まがう彫刻が完成。

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いやー仕上がりのきれいなこと。

こんなに上手くいくかしらわかりませんが、今度自分でもやってみようっ?と。

わたしはこの日は外壁タイルレンガの目地仕上げを行いました。

何日間かけて一枚一枚手張りした味のあるタイルは、ヨーロッパ直輸入品。

電気のケーブルなどが絡む細かい部分は、このようにサンダーで切り出します!

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役物(やくもの)テクニシャン、「いさおくん」!

それにあわせ目地材も、海外の製品を使いました。

jointin

横目地はすんなりと入れていけるのですが、縦目地はなかなか苦労しました。

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さて、世の中は連休に突入しましたが、

弊社では明日からは手のあいた職人さんが八幡邸の工事にかわるがわる入ります。

私たち見習い職人にも、いくつか「塗り壁」をさせていただけるチャンスを用意して

くれているようで、責任重大ですがワクワクです!!!

これぞ、『左官・八幡』の名に恥じぬショールーム!?となるよう気合入れて

仕上げますぞ!

お施主さん二代目・吉彦専務は実は、昨日まで左官技能競技大会の

強化合宿訓練に1週間行っておりました。

なんでも全国からの選りすぐりの猛者が勢ぞろいして、昨年のチャンピオンに

指導してもらったとのこと。

さすがの二代目も、複雑な課題の難しさと、仕上がり基準のハードルの高さに

「めちゃくちゃ打ちのめされました・・・」 というコメント。

仕事帰りのスタッフが揃ったので皆で、おかえりなさいの記念撮影をしました。

okaeri

わたしも、そろそろ2級左官技能検定の練習がんばらねば。です。

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