八王子ESTINAさんのロングカウンター
2022 新年最初に行った、大きなカウンターテーブルの施工をご紹介します。
八王子にあります、ESTINAさん というエクステリア専門のショールームです。
大きさがわかりやすいように スタッフの女性にお願いしてモデルさんになっていただきました。
7メートルくらいの長さで、下地は合板でしっかり作られています。
庭・外構の専門ブランドESTINA八王子
https://hachioji.estina-shop.net/
皆が楽しめて、毎日の暮らしがもっと素敵になるガーデンを提案していただける素敵なお店です。
昨年末に お打合せで お伺いした際の 状況です。
この大きなテーブルを塗り替えたいので見に来てくださいというお問い合わせでした。
天板には漆喰を塗ってから グリーンの塗料をかさねて
ピカピカに磨いた仕様とのこと。
仕上がりは気に入っていたが、年々 徐々にシミや傷が目立ってきたそうです。
また、経年で角が欠けたり、ものが当たって擦れてしまった部分があります。
当初は MORTEXで塗り替えというリクエストだったのですが・・・・
1. ショールーム全体をリフォームする中で予算も限られている
2. 工事期間をなるべく短縮してできる材料を提案してほしい
3. しかしながら、強度はあって、汚れにくいもの
・・・・ ということで コスト・工期ともにコンパクトにおさまるのは、
こちらの
「 カチオン系 一材型のセメントモルタル」でご提案。
色は、都会的な「コンクリート打ち放し」調になるのでリクエストにもピッタリ。
トップコートは 何種類かテストして 艶感と水はじきを比較していただきました。
年明けの施工
カウンターの 先には 間仕切りの板壁が出来上がっていました。
この壁には タイルを貼るそうです。
継ぎ足しの増築部分には、ひび割れ防止のファイバーテープを入れました。
プライマー処理が乾いたら、一気にモルタルを塗っていきます。
カチオン系セメントモルタル
セメント系粉体とカチオン系アクリル共重合体再乳化形粉末樹脂を
予め適量混合した一材型製品で、各種下地に対し安定した接着力を発揮します。
吹付け・塗装・防水工事の下地調整塗材として仲介接着、仮防水機能を発揮します
* 簡単に言ってしまうと、超強力な下地調整材の特性と乾燥時のテクスチャーを 活かして
今回は、「仕上げ材」に 格上げしてみましたということです。
1層目が締まったところで、
2層目にとりかかります。
塗り厚は およそ2ミリ。これもMORTEXと同じですね。
ちがうのは、たった一日で施工が完了するところ!
モールテックスが通常 下塗り1日、上塗り1日、研磨・トップコート 1日
3日 ~ 4日 かかるところ 最短 2日で済みますので 工賃が抑えられるのです。
この材料に目を付けた八幡吉彦専務 曰く、
『急激に乾燥して幕がはり捲れたり、何度も抑えると膿んで色が変わったりといったことがないのが良い』とのこと。
さすが、メイドインジャパンの 左官製品です。
この日は、一晩じゅう エアコンを回しておいていただいたおかげで
翌日は、十分に乾燥していました。
トップコートは、MORTEXの製品 Beal WAXを選んでいただきました。
ワックスといっても、じんわりとモルタルの奥まで染み込んで
表面は オイリーにならず、モルタルのマットな感じも残し、色つやも変わらない仕上げです。
でも、しっかりと水はじき効果はあります。
ちなみに、
メンテナンス は ワックスの撥水効果の変化にもよりますが
3~6回/年の頻度で塗り替えが必要となります。
こちらから直接メーカーのネットショップでご購入ができます。
税込み2860円+送料
BEAL WAX 350ml / モールテックス/ビールストーン.SHOP (o-takahata.jp)
もともとの漆喰の傷などで 平滑でなくなって
場所によっては、キーボードがカタカタなることがあったそうですが、
上から きれいに塗ったことで イライラも解消されそうです。(笑)
手触りは、「スベスベ」 「つるつる」
正直 言って、MORTEX のグレー系の色合い との違いがわかりません。
いまのところ、課題としては カラーのリクエスト。
現在はこのモルタル色 しか 試していないのですが、
顔料を調合すれば、お好みのカラーで仕上げることも可能ではないかと思います。
今回 ご紹介しました 【 カチオン系セメントモルタル 】 いかがでしょうか。
八幡工業ではこのように、お客様のご相談に応じて、コストを抑えながらも
技術と工夫次第で しっかりとした強度も担保した仕上がりをご提案いたします。
「第3のビール」(笑)じゃないけど、お財布にやさしい
この ハイブリッド仕上げも ぜひ、味わっていただきたいものです。
施工取材 : 営業・斎藤