2022.12.28 MORTEX

多様な特殊左官の仕上げ【 横浜市都筑区 】

2022年 今年 ラストの ヤワタサカン ブログです。

 

みなさま、一年 おせわになりました。

さて、八幡工業では、さまざま左官工事のご依頼を承っています。

 

  • 住宅、店舗、ビル、公共建築の左官工事全般

  • 漆喰・珪藻土等の内装左官仕上げ、外壁の左官仕上げ

  • モルタル造形・エイジング塗装による特殊左官仕上げ

  • 公園遊具等の左官工事、外構エクステリア工事

     

基本的な左官工事から、仕上げまで 一貫してお応えしています。

 

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というわけで、今年  思い出深い工事のひとつ、11月から12月にかけ、横浜市都筑区で 行った

基本のモルタルの補修 ~ 特殊な左官仕上げまでの施工をご紹介します。

 

建築士の先生から、既存のコンクリート造の建物の内部改修工事にあたり

薄塗りで仕上げられる床材 MORTEX施工のお問い合わせをいただきました。

 

コロナ禍のおよそ1年をかけ、サンプル制作・打合せ・下地の補修を含めて 壁・天井の特殊な意匠仕上げを行いました。

 

手作業による左官ならではの独特の仕上がり感とあわせて、施工のビフォー・アフターをご覧ください。

 

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壁 アイカ メタリアート 【ラスティ黒皮鉄】

和を感じさせる鈍色の輝き。

年月を経て現れる様々な錆の風合いを感じる仕上げ。

 

 

 

*詳しい商品の説明はこちらをご覧ください。

https://www.aica.co.jp/products/wall-material/climateria/metali-art/feature/

 

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壁 アイカ メタリアート 【フラット緑青】

 

独特なコテ跡が艶のムラ感を表現した仕上げ。

 

 

 

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階段部の壁と天井 アイカ 【モルタルアート】

CM17  コントラスト仕上げ

 

色の組み合わせが織りなす陰影。
シックでありながら温もりを感じる表情。

 

 

 

*詳しい商品の説明はこちらをご覧ください。

https://www.aica.co.jp/products/wall-material/climateria/mortar-art/feature/

 

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床 モールテックスの色番 BM19

* トップコート:レペルオイル

【 Beal  MORTEX 】

特徴的な意匠性と高い機能性を併せ持った左官塗材。

屋内外の使用を問わず、水を通さない薄く強靭な仕上げ層をつくることができます。

 

 

今回の下地は 合板になります。

建物の2階部分の 廊下・室内のおよそ50㎡の範囲に施工するため、

モルタルで厚みを付けること(通常は50ミリ程度)は 荷重の問題で難しいため

出来るだけ 薄くても丈夫な仕上げ材である必要がありました。

 

そこで、チョイスしたのが ベルギーの仕上げ材・MORTEXです。

 

 

*壁のモルタルアートに色相をあわせて アースカラーをお選びいただきました。

 

 

室内の木部にも調和して、明るく温かみある床になりました。

 

 

*詳しい商品の説明はこちらをご覧ください。

https://o-takahata.jp/about-mortex

 

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■■■■■■■   階段部 施工の様子から  ■■■■■■■

 

コンクリート躯体、造作の木部補修を行い、全体をきれいになおします。

 

材質の異なる下地素材を使う場合、ひび割れなどのリスクがあるので

何日かにわたって、段取りを決めて補修していきます。

 

躯体の梁が出来上がり、

壁の石膏ボードパテ処理が終わりました。

 

 

ガチャガチャしていた 階段室の壁がきれいになりました。

 

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■■■■■■■   八幡 倉庫でのサンプル作成  ■■■■■■■

 

この日は、専務が お渡しする メタリアートを作成

 

 

施工要領書に沿って

手順を確認しながら作っていきます。

 

 

海面のローラーで模様を出している様子

 

アイカ メタリアート 【フラット緑青】

ものによっては、工程上、制作に二日かかるものもあります。

しっかり乾燥したのを確認して、梱包発送。

お客様にお見せして確認していただきます。

 

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■■■■■■■   MORTEX 床仕上げの様子  ■■■■■■■

 

塗装屋さん、電気屋さんなど 床とのからみのある

他の工事が一段落したタイミングで 最後に左官の床仕上げとなります。

 

 

奥の方から始めて、玄関方向に塗り広げてきます。

白い部分は、ベニヤの上に前日 下塗りをしました。

 

 

この日は、面積が広いので 職人ふたり(不動さんと吉彦専務)で施工を行いました。

 

 

一層目が 乾ききる前に
二層目の材料をフレスコ塗りしていきます。

 

 

先に塗った荒い粒子の層に、

細かい粒子の MORTEXを すり込みながら、 鏝で模様を付けていきます。

 

壁のように 塗り直しが出来ないのが 床。

また、乾燥硬化も30分程度と早いので、 後戻りのできないシビアな施工です。

 

ふたりのコンビネーションで 無事工事が完了しました。

 

壁、モルタルアートとのとりあい

 

 

コンクリート柱 とのとりあい

 

 

壁の メタルアート 黒皮鉄 と床 MORTEX

 

床が仕上がって ようやく 他の部分との マッチングがはっきりしました。

お客様、設計、工務店の監督さんがそろって 完了確認をしていただき、

「たいへん よくやっていただきました。」

と感想をいただき ほっとしました。

 

最後にお施主様に メンテナンスの資料をお渡し、お手入れ方法のご説明をさせていただき

無事終了、お引渡しとなりました。

 

今年最後ということで、いつもに増して 長々と書きましたが、

最後までお読みいただきありがとうございました。

営業 斎藤のレポートでした。

 

 

来年も、職人・スタッフ一同

下地から、仕上げまで 丁寧に心を込めて施工にあたらせていただきます。

みなさま どうぞ、良いお年をお迎えください。

 

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*ご依頼いただいた設計事務所様

加藤功建築設計事務所

https://www.i-kato-archi.com/

 

*工事を監督・統括していただいた工務店様

有限会社 佐藤建装

http://www.satokenso.com/index.html

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