第4回 レームプッツ 施工プロセミナーの実施報告
🧱天然粘土でつくる、やさしい壁づくり体験
〜スイス発「LEHMPUTZE」第4回 カスタムセミナー in 東京・葛飾〜
東京・葛飾の八幡工業で、ちょっと特別な壁づくりの第4回セミナーが開催されました。
テーマは、スイス生まれの天然粘土壁材「LEHMPUTZE(レーム・プッツ)」を使った、プロ向けのカスタム仕上げ体験です。
2025年4月 宮城、新潟、埼玉、大阪からご参加いただきました。
今回の実演 技術講習セミナーの取り仕切りは3社共同です。
イケダコーポレーション 藤田支店長
村松建材 村松社長
八幡工業 八幡社長、八幡専務
🌍レーム・プッツってどんな素材?
LEHMPUTZE(レーム・プッツ)は、200万年前の地層が氷河により削られ生成された、
きめ細かい粘土を原材料とした天然氷河粘土の内装仕上げ塗壁材です。
環境にもやさしく、調湿性が高いので、室内の空気を快適に保ってくれる優れもの。
スイス粘土壁材・レームプッツ
まずは輸入元のイケダコーポレーションさんによるプレゼンで、
素材の魅力や特徴を学びました。
🎨実演スタート!職人技に触れる
続いて、八幡工業の専務によるデモンストレーション。
材料の配合レシピから、塗り方のコツまで、丁寧に実演していきます。
参加者の皆さんには、実際に2種類の壁仕上げを体験していただきました。
①「地層」仕上げ
茶色の土と砂利を何層にも重ねた、悠久の歴史を想起する地層壁のような風合い
②「えぐり」仕上げ
赤褐色の土を塗ったあと、丸ノミやヘラで大胆にえぐった彫刻作品のような壁。
材料セット
参加者みんなで材料を作ります。
土に骨材を加え、カラ合わせしたのち
水を加え 塗りやすい硬さに練っていきます。
八幡工業の社長もお手本を披露し、
参加者それぞれが自由な発想で造形を楽しみました。
塗り付けのあと 水分が締まるまで時間をおきます。
仕上げには、特別なレシピと技術が必要。
ノミやスプーンなど彫刻用の道具で削ってテクスチャーを出していきます。
塗り厚は10㎜
スプーンで大胆にえぐることで陰影がでてきます。
つぎに「地層壁」にとりかかります。
下地の石膏ボードにノロを塗って おっかけで土材料を鏝塗りします。
重なった断層を意識しながら、造形的にアレンジしていきます。
歴史を感じる、重厚で美しい地層壁が完成しました。
🤝広がる土壁の可能性
今回のセミナーでは、メーカーと施工業者が直接交流し、知識や経験を共有する貴重な場となりました。
「みんなで新しい素材を広めていこう」と、参加者全員が心をひとつに。
今後もこのセミナーは、全国各地で展開予定とのこと。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
*レームプッツ
基本の9色はカラフルなラインナップです。
静岡の村松建材さんで購入できます。
🌱環境にも、心にもやさしい壁
今年の夏は記録的な猛暑が続いています。
そんな中、ヨーロッパでは土壁の建築が再注目されているそうです。
粘土壁は、製造時のCO₂排出が少なく、再生可能で環境負荷も低い。
さらに、室内の湿度を調整してくれるので、快適な住空間づくりにぴったりです。
そして何より、手で仕上げた土壁のあたたかみと、唯一無二の風合いは、心に深く響くものがあります。
このたびレームプッツはマテリアルバンクと提携しました。
こちらからサンプルを入手することが可能となりました。
設計士さん、デザイナーのみなさま、ぜひご登録下さい。
https://materialbank.jp/muramatsu-kenzai-2818445
最後にレームプッツを使った千葉の個人邸をご紹介します。
「地層」土壁を施した レームプッツの施工事例
詳しい情報は 八幡ブログをご覧ください。
https://www.yawata-sakan.com/blog/26360
https://www.yawata-sakan.com/blog/26480
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、営業・斎藤がお届けしたイベントレポートでした!