🏡 洗い出しのあるガーデンハウス(2025年7月施工)
静寂と緑に包まれた東久留米市の一角に、
ひときわ品格を放つガーデンハウスが誕生しました。
その足元を彩るのは、新大磯3分サイズの黒砂利とセメントのみという、
極めてシンプルな配合による洗い出し仕上げ。
素材の美しさを最大限に引き出すため、余計な混合材は一切使用せず、
左官職人の手仕事によって丁寧に仕上げられました。
🌿 素材はいたってシンプル
今回使用したのは、
新大磯3分サイズの小粒黒砂利とセメントと水
という、極めてシンプルな配合。
骨材の美しさを最大限に引き出すため、余計な混合材は一切使用せず、
左官職人の手仕事で仕上げました。
🌿 素材の美学
- 黒砂利の深みが、外観に落ち着きと格調を添える
- 小粒サイズの骨材が繊細な表情を生み、足元に柔らかな陰影を演出
- セメントとの絶妙なバランスが、素材本来の美しさを際立たせる
施工の舞台裏
36度の猛暑の中、朝から4名の職人が集結。
打設前には日除けのテントを張り、急激な乾燥を防ぐ対策も万全に。
同様に、施工エリアにもテントを張って 屋根をかけ
日陰をつくることで、急激な乾燥を防ぐ対策をしました。
施工の様子
まず接着力を高めるため、モルタル打設の直前にノロ塗りをします。
そして、材料を捏ね、バケツに移して20メートル手で持って運ぶ。
ホントは一輪車(ネコ)で運びたいのですが、
足元には数か所に目地が切ってあるので
手運びしかないのです。
運ぶ人たちは重労働です!!
塗り手は、素早く平らに均します。
さて、大事なポイントです!!!
洗い出し仕上げの場合、打設後に 上に乗ることはできません。
そこで、足場板を設置し 押さえていくのです。
もしも足を乗せたら、足跡部分の砂利が沈み込み
きれいな仕上がりにならないのです。
打設が終わったら
気温と湿度を見極めながら、「洗い出し」のタイミングを慎重に調整。
水洗いの工程では、黒砂利が浮かび上がる瞬間に、
現場全体が静まり返るほどの緊張感が漂いました。
「シンプルな配合ほど、技術が問われる」
― 現場の親方・八幡社長の言葉が印象的でした。
あとは、雨が降らないのを祈るばかりです。
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数日後に仕上がりを確認しました。
よかった~~ きれいな砂利目が出ています。
目地部分には黒い石が埋め込まれていて
メリハリが効いています。
さらに近づいて見てみましょう。
砂利の色味やサイズの違いが、
趣あるたたずまいを演出してくれます。
いかがですか、「洗い出し」の歩道
歩いてみたくなるでしょ。
*玄関まわり
建屋の周囲もぐるっと洗い出しです。
周囲には自然石や植栽が配され、木造のガーデンハウスと調和。
左官と造園が織りなす空間は、訪れる人に静かな感動を与えます。
庭師の植栽があいまって まさに都会のオアシス
「なんだか落ち着くな~~と」思う現場でした。
*ちなみに、下地のモルタル打設と枠設置準備も含めて
八幡工業がキッチリと段取りしています。
最後までお読みいただき ありがとうございました。
斎藤のレポートでした。