Fossil Wood :モルタル造形による擬木施工

#外装 #内装 #造形

左官事典によるとモルタル造形による擬木(ぎぼく)制作は左官工芸の一。
天然の樹木や木板そっくりに似せて作った装飾品を指します。
八幡工業では、数多くの擬木制作を手掛けています。

 

*カウンターの天板

 

 

日本では明治時代にセメントの普及とともにフランスより工法が伝えられたといわれています。
石のように丈夫で火災で燃えることもなく、本物の木のように枯れたり腐ったりすることがないということで、公園の橋、ベンチ、門、塀、柵、動物園などに多く使われてきました。

 

*公園の橋の欄干部分

 

 

型抜き、流し込みといった方法もあるが、左官ならではの鏝塗りによる工法が面白い。
下塗り、中塗り、仕上げと段階的に鏝で塗り付けると同時に、自然木を観察して節割れや皮肌の凹凸感や、年輪をブラシや針先を使って彫刻していく作業。最後に色付けを施して完成となる。

 

 

*枯れた古木の丸太  、 穴にはフラワーポッドを仕込みました。

 

*板張りのドアを制作している様子。

 

*枕木を使ったように細工した掲示板

 

*床材をモルタル造形で足場板フローリングに。彩色でエイジング仕上げをしています。

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さて、imitation trunk  (模造の幹) と訳すこともあるが、天然の石材を破砕した骨材に、化石材料である石灰岩を主原料にしたモルタルを加え硬化させたものであるから、Fossil Wood (化石化した木材) と呼びたいと思います。

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