グッドアイデア!両側から使えるオリジナル洗面台
こんにちは、左官大好き営業 斎藤です。
今回ご紹介するのは
ユニークなデザインの洗面台。
台東区の 個人邸にしつらえました
「テラゾー」(人造石研ぎ出し)仕上げの洗面台です。
なにが、ユニークかといいますと、

このように、上から見ると
左右 両側から使えるのです!
さ・ら・に、

最初の写真と見比べていただくと
違いがわかります。
奥の左側壁にあった電気のスイッチが見えなくなりました!?

おんなじ角度から、少し離れてみると
洗面台の奥にある鏡と、上の方にあるパイプがなくなっています。

反対側から みてみましょう。

そう、実はこちら側にはバスルームがあって、
いわば ここは脱衣スペースなのです。
というわけで、ロールブラインドをおろすと、目隠し壁になるのです。

このように、ブラインドを揚げた状態だと
向こう側に「裸が見られてしまう~」というのを考慮しての設計なのです。

それでは、施工の様子です。 担当は田中君。
今回の材料は、オランダBEAL社の「ビールストーン」です。

大工さんが合板で作った下地が、弊社ショールームに届きました。
今回は、八幡工業の倉庫で施工して 完成したものを現場に設置します。

まず、左官の大事な道具
木製の刃定規で、枠を作ります。
今回のミッションは、通路の柱と壁の間にぴったりと収まるように
寸法がミリ単位で仕上げる必要があります。

まず、内側と外側の立ち上がり部分を、適正な厚みに塗り付け
次に水勾配を見ながら微妙に内側に水が流れるように天端は斜めに設定します。

立ちあがりがきまったところで、
定規に沿って、天端の材料を塗り付けていきます。

今回は鮮やかな ピンク系の地色 BM:2038
3種類の顔料を調合して作った
NUDE LIGHT という名前のカラーモルタルです。

全体の塗り付けが終わったところで
手作業でクラッシュガラスを埋め込んでいきます。

オレンジとピンク サファイア のような2種類のガラスを使いました。
このままだと 凸凹しています。

材料の締まり具合を確認しながら
鏝でおさえて全体をノロで平滑に包み込んだ状態に仕上げていきます。

サンプル板を作った際、鏝押えしている様子。

*完成したサンプル(およそ30センチ角サイズ)
施工の前に施主さまに確認していただき、細かな指示をいただきました。

天端のガラス埋め込みが終わり
押さえている様子です。

一日乾燥養生ののち いよいよ「研ぎ出し」。
内部の入り隅部分は 超音波の機械を使います。

このような超音波のノミの刃先で、丁寧に削っていきます。

そして、平面をサンダーで削り 磨きかけていきます。

蛇口配管の取り付け部分は穴が開いています。

目皿にとりつける真鍮製の蓋。
ぴったり穴にハマるように仕上げます。

現場に設置され、
蛇口レバーが取り付けられました。

排水溝のキャップもピッタリきまりました。

一般に両側から使える洗面台には、アイランド(島型)配置やペニンシュラ(半島型)
配置を想定した製品などがありますが、このような完全カスタム仕様のものは珍しいのではないでしょうか。
私は、勝手に「ブリッジ」(橋型)と名付けました。

壁と柱の間に違和感なく収まった洗面台。
蓋を開けると内部はこのようになっています。

家族が通路の両側から同時にアクセスできるため、
朝の混雑緩和や家事動線の改善に役立ちます。

まとめです。
テラゾーとは、砕いた石やガラスのチップをセメントで固め、
職人が丁寧に磨き上げて仕上げる、まさに「手仕事の結晶」です。

既製のパネルを使うのではなく、その場で流し込み、硬化を待ち、研磨する。
この手間と時間をかけた工程こそが、空間の格調を高めます。

木製の オーダーメイド家具との相性も抜群ですね。
世界に一台の特別な洗面台 !
気になった方は、八幡左官にぜひ、ご相談ください。
設計デザインは、あいかわさとう建築設計事務所
家具、大工施工は 田丸屋建設株式会社でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。

